⼈と知と物質で未来を創る クロスオーバーアライアンス

この成果は、「人と知と物質で未来を創るクロスオーバーアライアンス」（文部科学省）の支援により得られたものです。

 

九州大学先導物質科学研究所の穴田貴久准教授・河原道治さん(D3)・嶋田大聖さん・黒田遼太朗さん(M2)・田中賢教授、東北大学多元物質科学研究所の岡村秀紀助教(当時)・永次史教授らの論文が「Journal of the American Chemical Society」に掲載されました。

 

本研究は、ミトコンドリア呼吸を活性化して細胞内ATPレベルを上昇させる、世界初の低分子核酸プロドラッグの開発を報告するものです。本プロドラッグは、老化に伴う細胞内エネルギー代謝を調節し、細胞および線虫における抗酸化耐性を高め、線虫の寿命を延長することが示されました。本研究は生体エネルギー分子治療の新たな可能性を提示するものです。

 

タイトル：A nucleic acid prodrug that activates mitochondrial respiration, promotes stress resilience, and prolongs lifespan

 

 

著者：穴田貴久^a,b*・河原道治^b・嶋田大聖^b・黒田遼太朗^b・岡村秀紀^c,d・瀬戸山大樹^e・永次史^c・國崎祐哉^e・中台（鹿毛） 枝里子^f・小林慎吾^a・田中賢^a,b*

　a: 九州大学 先導物質化学研究所

　b: 九州大学 大学院工学府

　c: 東北大学 多元物質科学研究所

　d: 岡山大学 学術研究院

　e: 九州大学病院

　f: 京都大学 医生物学研究所
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